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 間取りの失敗の原因は優先順位の取り方の失敗

2017年7月12日(水)

こんにちは、森です。

住宅雑誌、インターネットで
『間取りの失敗』特集みたいなものが
よく取り上げられたりしています。
ちょっとGOOGLE先生に
聞いてみればすぐにたくさん出てきます。

例えば
・収納が少なかった
・洗面所と脱衣室を分ければよかった
・吹抜けが寒かった
・2階リビングにしたが不便

2017053101

2017051403
(写真と本文はあまり関係ありません。)

などなど。

こういうのを見ると
けっこうげんなりします。

素人的に読む人の興味は引くだろうが
『じゃあ、どうするの?』
という問いには答えてくれないからです。

これらの失敗をしないような間取りとは
誰にとっても当たり障りのない
(最大)公約数的な普通の間取りです。

分譲住宅なら問題ないでしょうが
注文住宅なら自分の好み、自分用に
カスタマイズされた間取りにしたいと思いませんか。

だいたいこれらは
多少は計画の問題もあるでしょうが
ほとんどすべて優先順位の取り方を
間違えただけです。

どういうことかというと
上にあげた『失敗例』には
どれも『失敗』の裏に『メリット』が
必ずあるからです。

そのメリットに焦点をあてず
デメリットだけに焦点を合わせるという
考え方ははっきりって嫌いです。

例えば
収納が少なかった
→ その分床面積が小さくなって
コストダウンになっている
洗面所と脱衣室を分ければよかった
→ その分床面積が小さくなって
コストダウンになっている
吹抜けが寒かった
→ その分夏は涼しいし
広さや開放感を感じれるはず
2階リビングにしたが不便
→1階に配置するより明るく
開放的なリビングになっているはず

間取りを作っていくということは
何かを選択するということです。

そして何かを選択するということは
何かを諦めるということでもあります。

どんな選択肢にもメリットとデメリットがあります。

優先順位をつけるということは
その選択肢のメリットを(自分にとって)最大化し
デメリットを(自分にとって)最小化することです。

そしてまたデメリットを受け入れる
覚悟を持つことです。

なにか小難しい話になってしまいましたが
そういうことです。(強引にまとめにかかる)

ということで
何かを選択するということは
何かを諦めるということだという
認識を持ちましょう。

では、また。

 

新築住宅
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Profile
設計 リーダー:森 貴志
設計 リーダー:森 貴志

■資格
・一級建築士
■お客様へのメッセージ
完成した後、住んで何年も経った後でも『森さんに設計してもらって本当に良かった』と言ってもらえるような設計をしたいと思います。 そのためにも、お客様が気づかないような細かな部分も感じ取り、プランに活かせるようにします。

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