開口部の設計手法について
こんにちは 増田です。
秋から冬へと季節の変わり目ともなるこの時期、体調を崩す方が多くなってきます。
特に今年はインフルエンザの流行入りが例年に比べ早く全国的に注意を呼び掛けています。
早速私も昨日インフルエンザの予防接種をしてきました。
やはり「かからない」「うつさない」が大事ですね。
さて、先日LIXIL主催の「窓セミナー」に参加、建築家の伊礼先生の開口部の設計手法について
講義を受けてきました。
「開口部近傍に心地よさは宿る」・・・豊かなものは全て外部から
「設計って外部をどれだけ採り入れるかでしょう?」 ・・・伊礼先生のお話によく出てくる言葉でもあります。
外部からやってくる光や風、熱や音、コミュニケーションやにおいなど、要となるのが開口部。
その上で何をどれだけ採り入れるかを制御することが大事だとおっしゃっています。
大原則は「よい景色が見えるところ、遠くが見えるところ」に窓を設ける・・・開けっ放しでいい景色が見えるところ。つまり、安心して開口部を設けられるところ。
遠くが見えるところに窓を設けて、その上で庇やすだれ、さらには植栽などを活用しながら
陽当りや性能を損なわないような制御を行う。これも窓の開け方の作法の一部だと。
ただ単に南側だからといって大きな窓を設けたりするのではなく、その先にあるものを生かす
工夫をしたり理解した上で大きさや配置を調整することが大事だと改めて思いました。
窓の数を減らすと落ち着いた空間になる
「窓をたくさん付けすぎると室内が明るすぎて、陰影のない、味気ない空間になってしまいます。
開口部を絞ることが光をデザインすることに繋がります。」
都心などで隣家が近い住宅地なら、光を取り入れることばかり考えていては落ち着いた空間にならない。あえて壁を残すことが大事だと。
通風や採光を意識しすぎて窓を増やしてしまいがちですが、内部空間の居心地を考えた上での
考え方は非常に参考になりました。
外観のデザインや間取りを考える上で窓はとても重要なアイテム。
居心地の良い空間(暮らし)の提案・・・
今回の伊礼先生の講義はとても勉強になりました。